「オタク」が嫌われる理由


まずはこちらの動画をご覧下さい。

この記事をご覧の皆様、いかがでしたか?

激怒された方もおられることでしょう。
私、アキもこの動画を観た時は子を持つ母として怒り心頭でした。

さて、ここからはクールダウンして冷静になろうと思います。

この問題の動画は「AERA」2013年4月22日号に掲載されてからネット民を中心に怒りを買い、もはや炎上状態。
昨今、一部鉄道マニアの目に余るモラルのなさが問題になっているのは周知の事実ですが、ここまでくるとモラル云々以前に人間性を疑われても仕方ありません。

そこで本題。

「オタク」がようやく市民権を得はじめ、オタクビジネスが市場を支えているとまで言われてはいるものの、まだまだ「オタク」を嫌う人が多いのが現状。
そもそも何故「オタク」を嫌う人が多いのでしょう?

アニメや鉄道、フィギュアなど趣味が個性的だからでしょうか?

ファッションに無頓着だから?

私はいずれも嫌われる理由ではないと思います。

では何故「オタク」を嫌う人が多いのでしょう?

話が変わりますが、私の知人にも「オタク」な人が何名かいます。
カテゴリーも軍事系にアニメ系にテレビドラマ系と実に様々で、経歴も某有名国立大の院生だったり公務員だったり研究員だったりとやはり様々。
知人たちに共通しているのは、ファッションには確かに無頓着ではありましたが、最低限の身だしなみはちゃんとできている人たちばかりでしたし、何よりもオンオフの切り替えができる人たちばかりでした。
オンオフの切り替えができるので仕事や学業など自分の役割をちゃんと果たしている人たちばかりでしたし、何よりも場をわきまえる人ばかりでした。
私の知る限り「オタク」であることを理由に嫌われたという話を一度も聞いたことがありませんし、むしろ一目置かれてましたね。

もうお気づきですね?

「オタク」でも場をわきまえ、自分の役割をちゃんと果たし、基本的な身だしなみがちゃんとできていれば嫌われることなど決してないのです。

では何故「オタク」が嫌われるのか?

また話が変わりますが、私は短大生だった10数年前、書店でアルバイトをしていました。
ある日、某少女マンガ誌主催のサイン会がアルバイト先で開催されることになりました。
サイン会に来店するのは某女性マンガ家。
整理券はあっという間になくなり、急遽整理券を追加するほどの人気振りでした。

そしてサイン会当日・・・

当該の少女マンガ誌の読者層は小学生女児と聞いていた私は、店内を見て唖然としました。
それは本来のターゲット層であるはずの小学生女児以上に「大きなお友達」が圧倒的に多かったからです。
たちまち長蛇の列ができあがり、サイン会開催を今か今かと待つファンの中には、モラルのないオタク連中の目立つこと目立つこと。
ゴミは放置するわ、通路を陣取って同人誌を床に広げて他の買い物客の妨げになるわ・・・その都度注意して回り、その時は整列し直すのですが、私が場を離れた途端にまた列を乱して通路を陣取る態度の悪さ。
そういや「最後に風呂に入ったのはいつ?」と聞きたくなるほど臭い人もいましたっけね。
思わずホームレスが紛れ込んだのかと思いましたよ。
そして店内に女性マンガ家が登場すると撮影禁止をあれほどアナウンスしていたにもかかわらず一斉にカメラのフラッシュをたくのです。
中にはマンガ家のキャラクターのコスプレ衣装を来て店内で撮影する馬鹿までいました。店内は撮影禁止だと何度もアナウンスしているなずなのに・・・。
サイン会はどうにか順調に進みましたが、最後尾の男性ファンが整理券がないと騒ぎながら荷物を床一面に並べて探し出し、見かねた女性マンガ家が手を差し伸べる始末。
読者層であるはずの小学生女児が怯えてましたが、お気づきになりました?
自分本位なこいつらにはどうせわかんねぇだろうな。

これでお分かりですね?

この出来事はオタクが嫌われる原因の典型例と言ってもいいでしょう。

念のために申し上げますが、「大きなお友達」はサイン会にくるなと言っているのではありません。

モラルを守れ!
ルールを守れ!
人に迷惑をかけるな!
おとなしくしろ!
風呂に入れ!

・・・と言いたいだけなのです。
更に言うなら読者層に配慮して場の雰囲気を読めとも言いたいです。

ここで改めて「オタク」が嫌われる理由を分析したいと思います。

彼ら彼女らは「趣味」に居場所を見出し、「趣味の世界」に棲みつくようになります。
棲みつく理由はズバリ、現実社会で蔑まれているから。
この「世界」に棲みつく限り現実社会のように「キモイ」と罵倒されることや蔑んだ目で見られることはありません。
また、この「世界」には自分の好きなものしかありませんし、いつも自分には優しい(と思っているのは自分だけ)ので他人に配慮する必要もなければ身だしなみに気を遣う必要もありません。
何日も風呂に入らず体が臭ってきても
頭がフケだらけでも
同じ服を何日も着続けても
「趣味の世界」の「あの人」は決して蔑む様な目で見ることはありません。
更に言えば自分自身を客観視する必要もありません。
「趣味の世界」の住人である自分自身は見事なまでに美化されているのです。
「趣味の世界」に棲みつくというよりは逃げていると言ってもいいでしょうね。
こんな居心地のよい「世界」から抜け出せるわけなどなく、居心地のよさ故に現実社会に目を向ける気など全くありませんし、むしろ自ら現実社会への繋がりを放棄しているわけです。
何せ現実社会は、自分を否定する人間だらけでしょうから。
現実社会と繋がるツールでもあるファッション雑誌など邪道極まりない悪魔の書くらいに思い込んでいるでしょうね。
この居心地のいい「趣味の世界」に棲み続ける限り「ピーターパン」のネバーランドのように歳をとることなどありません。もっとも歳をとらないのは精神年齢だけですが・・・。
こうして居心地がよくなればよくなるほど自分本位で周囲への配慮を欠き、更には最低限の身だしなみすらまともにできない『嫌われるオタク』と化すのです。
こうして自分だけの「世界」に棲みついているかぎりいつまでも嫌われつづけることでしょう。

話をまとめると「オタク」が嫌われる理由はズバリ社会性ゼロ故に幼稚で自己中心的場をわきまえない自分が見えないまたは見ることを放棄している・・・だからです。
もう一度同じことを言いますが、前述の知人の例にも挙げたように

それなりの社会性を身につけ
仕事や学業など自分の役割を果たし
ルールやモラルを守り
場をわきまえ
周囲への配慮を怠らない
オンオフの切り替えができるつまり「趣味の世界」と「現実社会」を使い分ける「オタク」な人が嫌われることなど決してないのです。

話を冒頭の鉄オタに戻しますが、この鉄オタも恐らく趣味の世界に棲みついている人間でしょう。
それがある日、うっかり母子が通りかかったばかりにあのような悲劇を招く結果になったのではないでしょうか。
これがもしも二の腕にタトゥーをいれたコワモテ兄ちゃんやagehaばりのギャルだったらオドオドしながら大人しく引き下がるのでしょうね。
あの母子に勝ち目があると見込み、あのような暴挙に出たことは想像に難くないでしょう。
恐らく現実社会で蔑まれて性根がゆがんだといったところでしょうね。
言ってみれば鉄オタが棲むこの世界は同属以外は立ち入り禁止というわけで、この鉄オタもまた居心地のいい「趣味の世界」に棲み続けているうちに場をわきまえない嫌われるオタクになったと言ってもいいでしょう。
なぜなら、事件現場となったイベントはファミリーやちびっこがメインであるはずなのに、「大きなお友達」が我が者顔で自己中心的なローカルルール(参考リンク先をご覧下さい)を持ち出し車両を陣取っていたからです。
前出のサイン会のオタク連中とまるで同じですよね?
こうした場をわきまえない「大きなお友達」にはもはや羞恥心のかけらもありません。
場をわきまえられない以前に周囲が見えないのですから、羞恥心がなくて当然と言えるでしょう。

最後になりますが・・・

場をわきまえず周囲が見えない「オタク」は邪悪でしかありません。
参考リンク: