【中学受験記・序章】我が家が中学受験を目指した理由

投稿者: | 2023年4月13日

わが娘は京阪神エリアの某私立小に通い、2023年春に無事卒業しました。
娘が通っていた小学校は付属幼稚園から大学院まである総合学園。
とてもいい学校で快適な教育環境ですが、なぜか昔から8割近くの児童が外部受験・・・つまりは中学受験をします。
我が家も多分にもれず中学受験をしましたが、併願校として内部進学を視野に入れていました。
我が家が中学受験をしたですが、娘の性格や資質。娘が目指すものや娘のやりたいこと・・・それらが第一志望校にあったからです。

そして

無事に第一志望校に合格。

小学校受験に続き中学受験も無事合格することができました。

今、娘は第一志望校の在校生として元気に登校しています。
心配な点は多々ありますが、何だかんだで乗り切ることでしょう。

さて・・・

我が家では小学校受験に続き中学受験をしましたが、我が家・・・特に私には公立中に進学するという選択肢はハナからありません。
答えは簡単。

公立中が大嫌いだからです。

中には努力している公立中があることをもちろん知っていますし、すべての公立中を悪く言うつもりはありません。
少なくとも私が通っていた公立中は公立不信を植え付ける条件がことごとく揃っていて、あまつさえ不信感を決定的にしたのが次の二点です。

地元集中

地元集中とはザックリ説明すると大阪府の一部公立中で積極的に行われていた理不尽極まりない高校受験制度です。
例えば偏差値50の生徒がいたとします。
その生徒は電車で3駅ほどの場所にある公立高校(A高校)に進学希望でしたが、担任から「A高校の受験は認められない」と却下され校区内にある偏差値40程の公立高校(B高校)の受験を強要されました。
しかも担任の一存ではなく学校全体がB高校の受験を強要し、反発すると「内申書に悪く書くよ」と脅迫。
結局、生徒は泣く泣くB高校を受験させられました。

これ、一切話を盛ってませんからね。
かけね無しの実話ですよ。実話。

早い話が学校総出で脅迫もいとわず地元の高校に無理やり進学させようという取り組みが地元集中です。

私が当時通っていた公立中は特に地元集中に積極的でしたので、こうした理不尽極まりない蛮行が繰り返されてきました。
何せ私が当時通っていた校区は日教組の息が濃くかかっていましたのでね。

そして今・・・

長年続く少子化により学校の統廃合が相次ぎ、時代にそぐわないとされ地元集中は廃止になりました。
まるで最初からなかったみたいな振る舞いでとっても不愉快でしたけど・・・まぁ廃止になって当然ですよね。
ただし、大阪のM市は現在も地元集中が健在らしいですが。
中学受験をするご家庭が昨今増加傾向にあると聞きますが、中受家庭には私をはじめとする地元集中の犠牲者が多いのではないでしょうか。

内申書

現在は内申書の中身は生徒や保護者に開示されるらしいですが、私の時代は完全なブラックボックスでした。
それゆえに教師たちはやりたい放題でしたね。
開示云々はさておき、

今も昔も変わらないのは内申書は高校受験を盾にした人格否定システム

ってことです。
どんな子どもが内申書で高評価なのか?

  1. コミュ力が抜群に高い
  2. 積極的に発言する回数が多い
  3. 先生のお気に入り
  4. 立ち回りがうまく要領のいい子ども
早い話が陽キャほど内申点が高いてことです。

いわゆるコミュ症や陰キャ、不思議ちゃんとされている子どもたちにとって不利以外の何ものでもありません。
こんな人格否定同然の評定で進路を左右されるなんて不信感を持つなというのが無理な話。
公立中の中でもいわゆる民度が低いと言われる校区は内申点が取りやすい傾向にあり、逆に民度が高いとされる校区ほど内申点が厳しいと言われてます。

なんだ、その無間地獄!?

内申書のおかしな点は今は廃止になったみたいですが相対評価。
ざっくり言うと内申点5点をつけるのは〇人までみたいな定員があるってイメージかな。
そんなわけのわからない評価で人生が左右されるのって理不尽と言わずしてなんていうの?
中学受験人口が増加傾向にある一番の理由は、内申書だといってもいいでしょう。

以上の二つが公立中を嫌う理由です。
だから中学受験といいたいところですが、中学受験が正解かと言うとそれは違います。
実力以上の学校に入ってしまったばかりに深海魚となったケースが実際にありますし、資質に合わなくて学校生活が苦痛になったケースもあります。
子どもの性格・資質・発達・学力に見合った学校を選ぶのが一番ではないでしょうか。
中学受験を終えて、つくづくそれを痛感しました。

作者は現役中学教師。
クビを賭して書いたと言うだけあって公立中学の現状がこれでもかと書かれています。
10年以上前の本ですが、現状はそれほど変わっていないと思います。

高校受験について見事に一刀両断したのは、気分爽快でした。

【参考リンク】