夢は現実逃避!?

投稿者: | 2024年7月10日

今回のエントリーは小学校受験や中学受験、教育全般に一切無関係の話題です。
いわゆるメンタルネタということでお付き合いいただければと思います。

さて・・・

皆さんの周りに壮大な夢を語る人のひとりやふたりいたのではないでしょうか。
夢を語る一方で実現に向けてコツコツ努力したりお金を貯める人は立派だと思いますし、きっと夢をかなえることができるでしょう。
私も身近にそうした方がいらっしゃいましたが、私自身もいい刺激になりましたし、心から応援したくなるような方でした。
その方は見事に夢を叶え、今も次なる夢に向けてコツコツ努力を重ねています。
私個人の考え方ですが、こうして夢のために努力を惜しまない方は

「夢」ではなく「目標」

ではないかと思います。

「夢」と「目標」って何が違うの?

「目標」は自分の中で期限を決めて、期限内に目指す何かに向けて実現するための努力や貯金をすることではないかと考えてます。
逆に「夢」は、ウィキペディアにもあるように「 睡眠中あたかも現実の経験であるかのように感じる、一連の観念や心像のこと。」なのです。
夢うつつって言いますよね。
叶えたいことはあるけど、それに向けて努力しているのかは微妙。
だけど叶えたい。
現実から目を背けているというのか、分不相応というのか。
努力すれば叶えたい何かに少しでも近づけるのはわかりそうなものなのに、その努力を面倒がるのはもはや「夢想」でしかありません。

私は彩羽真矢さん(以下・ちゃみさん)が大好きでチャンネル登録させていただいてます。
ちゃみさんは元宝塚歌劇団・宙組男役さんだった方で、90期生。
ご自身のyoutubeチャンネルで次のようなことをお話されてました。

「タカラジェンヌになるにはどうすればいいのか?」
「タカラジェンヌになるには何をすればいいのか?」
「タカラジェンヌになれなかったら武庫川に飛び込んでやる!」

実際にちゃみさんは高校に通いながらKIEミュージカルスクールに通って厳しいレッスンを乗り越え、他にもたくさんの習い事をされるなどして努力されてましたので、この時点でちゃみさんにとってタカラジェンヌになることは「夢」ではなく「目標」になっていたのではないでしょうか。
音校受験に際しての情報収集もしっかりされていたそうです。

実現したい何かに向けて戦略をたて
行動し
時にはトライエラーを繰り返し
期限を設け
欠かさず情報収集と分析

これが「目標」ではないでしょうか。

夢み心地に実現したい何かを語るけど、その割には行動に移さない
その実現したい何かは自分のスペックを顧みず実力に見合わないものばかりでどうみても現実逃避
指摘すると逆ギレ
できない言い訳だけは達者

これが「夢」だと思ってます。

こうしてみると「夢」ってネガティブな印象ですよね。

ここからは「夢」についての厄介なお話をしたいと思います。

高校生の子どもが「youtuberになるために高校を卒業したらすぐに上京する」「声優になってプ●キュ●に出演する」と言って保護者の意見に聞く耳持たずだそうです。
また別のご家庭では中学生の子どもが「高校には行かず友だちと東京で共同生活しながら歌い手になる」と言い出し困っているそうです。

youtuberも歌い手も上京しなくてもなれるはずなのに何故に上京したがる?
youtuberになるにしても何を発信するの?
っていうか、それ以前に動画制作とかサムネイル制作のやり方って知ってる?
歌い手になるっていうけど一度でも自分の歌を投稿したことあんの?
天月さんもadoさんも「歌ってみた」動画を何度も投稿されて今があるんですよ。
私は春猿火さんが好きなんですけど、やはり「歌ってみた」動画を何度も投稿されてます。
声優になる?毎年どれだけの声優さんが廃業されてるか知ってる?
かの大塚明夫さんもおっしゃってますよね、「声優なんて目指すな」って。
浪川大輔さんも声優で食べていけるのは僅かだってテレビでお話されてましたよ。

恐らく反論できないか逆ギレすると思いますよ。
だってただの現実逃避だから。
逆ギレするのは痛いところを突かれたから。

特に中3や高3の時期になるとこうしたお子さんが時々いらっしゃるそうです。
中3といえば高校受験が目前に迫ってますし、高3と言えば大学受験など大事な進路を決定しなければならない時期です。
進路に悩むお子さんを見るのはしのびないですし心配にもなりますが、現実逃避に走るのは如何なものでしょう。
youtuberや歌い手、声優のキラキラした一面しか見ていないでしょうし、仮に夢を実現させたとしても新たな悩みがでてくると思いますが、そこでも現実逃避するつもりですか?
結局逃げることはできないのです。

こうした夢みがちな現実逃避をされる方の多くは自己肯定感が低いと聞きます。
夢を見るなとは言わないけど、その前に自分のこれまでを振り返りながら少しずつでも成功体験を重ねてみてはどうでしょう。