これは障がい者差別なのか?

投稿者: | 2024年12月2日

久々のブログ投稿はちょっとキツい話です。

まずはこちらの記事をご覧ください。

何年か前にも九州方面か沖縄でしたっけ、知的障害のある男子生徒が公立高校を不合格になりその保護者が高校だか自治体を相手取って訴訟を起こしたことが報道されていたのを思い出しました。
案の定と言うべきか、批判の声がほとんどでしたけど・・・まぁ、そうでしょうね。
まず、誤解しないでいただきたいのは批判意見のほとんどは断じて男子生徒を差別するといったヘイト的なものではありません。
批判のほとんどは、その保護者に向けられていました。
親のエゴだという意見がほとんどでしたが、私も同感です。
もしかしたら当該の男子生徒が公立高校を強く希望したのかもしれませんが、だとしても・・・です。
知的障害がある以上、公立高校を目指すことは現実的ではないと思うんですよね。
まず、全体の9割超が高校に進学するとは言え義務教育ではありませんし、成績が基準を満たさないと留年します。
そして何よりも公立高校の大半は特別支援学級のような制度は設けていませんし、知的障害のあるお子さんに対応するノウハウも恐らくないと思いますので通常の公立高校でインクルーシブ教育は難しいでしょう。
もう少し現実的なことを言うと、もしも公立高校に進学したとして・・・ですよ?
授業についていけなくなる可能性が十分にありますし、そうなると留年する可能性もあります。
先述でも申し上げたように高校は義務教育ではありませんので、ひとりのためにつきっきりの学習支援や配慮はできませんよ。
そうなると学校生活そのものが苦痛になるのが目に見えてますよね?
普通の子と同じようにと言いますけど、お子さんに苦痛な思いをさせてまで普通の子と同じようにさせたいですか?
公立高校では支援が期待できないでしょうから学校生活が困難になりますけど、まさかクラスメートに「お世話係」をやらせる気ですか?
これでは親のエゴと言われても仕方がないですよね。

私は教育や学校選びは適材適所だという考え方です。
この考え方が正しいのかどうかはわかりませんが、子どもが成長し学ぶ環境は子どもの資質や発達に合った環境が一番だと考えてます。
知的障害のあるお子さんにとって通常の公立高校は明らかに適材適所から外れていますよね。
障害のあるお子さんだからこそ特に適材適所を考えるべきではないかと思います。

さて、先述のニュース記事に話を戻しますが、受験先の校長が総合的な判断で不合格にしたと報道されていましたが、校長の判断は適切ではないでしょうか。
不合格という結果を出した時点で知的障害のあるお子さんへの受け入れ体制がないことやお子さんに配慮した授業は行えないことを暗に示してますよね。
これは差別でもなんでもありませんよ、お子さんの資質を考えたうえでの判断ですよ。
基準点を満たしているのに不合格と判断されたのであればそれこそ差別ですので、訴訟もやむなしでしょう。

ですが、基準点を満たしていないんですよね?

先述の九州方面か沖縄の公立高校を受験した知的障害を持つ男子生徒の場合は基準点を全く満たしていなかったと報道されてます。
定員割れだから合格できるだろうと見込んだのでしょうけど、教育困難校でもないかぎり公正な結果で判断しますが、これのどこが差別ですか?
権利侵害と言いますけど、権利を振りかざす前に義務を果たしましょうね。

この場合の義務だと

「お世話係」をつけなくても自分のことは自分でできる。
学年相応の最低限の基礎学力がある。

ということではないでしょうか。
どれも満たしていないのであれば、権利を振りかざすべきではありませんよね。

特別支援学校だと社会性が身につかない?
それこそ差別ではありませんか?
特別支援学校で一生懸命訓練を頑張っている子どもたちに失礼すぎます。
一番差別しているのは保護者ではありませんか。

お子さんを本当に思うならそれこそ適材適所を考えてあげてはどうでしょう。
健常者と一緒に過ごさせることに執着しているようにしか見えませんし、お子さんの障害を認めたくないと思われても仕方がないですよね。
知的障害のあるお子さんが普通の公立高校に進学して本当に充実した学校生活が送れると本気で思ってますか?
この手の保護者に限って配慮があって当然のような論調ですし、当たり前のように「インクルーシブ教育」を振りかざしてお世話係を要求しますよね。
基準点を満たしていないから不合格になったことを差別だと騒ぐくらいですから、留年が確定すれば差別だとクレームを入れかねません。
単に自分が安心したいだけではないですか?
本当にお子さんに愛情があるのなら適材適所を真剣に考えてあげてはどうですか?
適材適所から外れた環境に入れて子どもを苦しめる気ですか?

最後にもう一度言いますね。

適材適所に外れた環境は子どもを苦しめるだけですし、ましてや成長なんて望めません。